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リスボン国際大会 学友参加報告その1

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第104回リスボン国際大会参加報告

                
2012-13年度GSE団員  桧垣 誠作

(6/23~6/26 開発本会議・分科会・友愛の家)

この度は、GSEプログラムの学友として、リスボンでの国際大会への派遣という貴重な機会をいただき、誠にありがとうございました。私が国際大会に参加させていただいた目的は、マレーシアでのGSEプログラムの派遣経験を多くのロータリアンの方々に共有していきたいということと、世界各国での社会貢献活動の取組みについて意見交換を行い、地域社会の発展に寄与していきたいと感じたからです。

リスボン国際大会へ向かう飛行機の中では、約半数以上がロータリー財団の関係者。私の席の近辺は、バングラデッシュのロータリークラブの方々が搭乗しており、到着前から名刺交換や相互の地区やGSEプログラムの活動内容紹介等が始まり、機上で多くの方と国際交流を深めることができました。そして、リスボン空港に到着して、列車に乗ると、乗客のほとんどの方がロータリアン。街にはロータリー財団のフラッグや看板が溢れており、高揚感を覚えながら、国際大会の会場へと向かいました。

国際大会の開発本会議では、ヨーロッパ、アフリカ、アメリカ、アジア・オセアニア等、世界各国から参集された方々とともに、田中RI会長の挨拶や世界で活躍されているリーダーの基調講演を拝聴いたしました。
国連平和大使であるジェーン・グドール(霊長類学者)氏、世界経済フォーラムでヤング・グローバル・リーダーズに選ばれたクレイグ・キールバーガー(社会起業家)氏、元少年兵で、難民支援活動をしていた人物の協力で脱退し、現在は国際的なヒップ・ホップ歌手として紛争地域で暮らす子ども達のために活動しているエマニュエル・ジャル(ミュージシャン)氏など、深刻な社会問題に果敢に取組み、問題解決へ弛まぬ情熱を注ぐ姿に深く感銘を受けました。
各種報道や機関紙で各人の業績については存じ上げていましたが、講演会場や友愛の家で直接にお話を受けることで、改めて世界で活躍するその行動力や存在感を強く感じることができました。

また、世界各国の方々と社会貢献活動や各地域の取組みについて意見交換を行うため、少人数で行われる分科会に積極的に参加しました。
特に印象に残った分科会は、「マイクロファイナンスと地域社会の発展」。
発展途上国では、人々の自立を手助けするマイクロファイナンス(小口融資)がよく提供されます。小額の融資をきっかけに、ビジネス基盤や資金管理の能力開発、雇用創出、地域社会の発展といった成果が期待されて大きな注目を集めています。この分科会では、マイクロファイナンスの利用者の声や地域社会を変革した実例についての紹介がありました。ステージ上でのパネルディスカッションを受けて、各テーブルでの意見交換。同じテーブルのアメリカ・カナダ・ポルトガルの欧米諸国の方々と意見交換を行いました。社会問題に対する具体的な実例を学ぶだけでなく、多様な状況下で意見の違う人々と対話を行うことができたことが、自分にとって一番の収穫でした。
 
国際大会初日の夜には、RI2680地区がご主催された「ガバナーを囲む夕食会」にご招待いただき、ありがとうございました。石丸ガバナーをはじめ、GSE派遣時にお世話になった皆様とリスボンでお会いすることができたことで、海外での緊張感が和らぎ、翌日以降はリラックスして国際大会に臨むことができました。また、2日目の夜には、ホスト組織委員会(地元ポルトガルのロータリアン)が企画する行事「Unforgettable Fado Night」に参加し、多くのロータリアンの方と共にポルトガルの伝統音楽を学びました。このようなロータリー行事に参加させていただき、ポルトガルの文化に直接触れることで、短期間の滞在にも関わらず、リスボンという街に親しみを感じることができました。

今回、リスボン国際大会に参加して感じたことは、昨今、国際化が進んだ結果、世界のあり方が日々の生活に強い影響を与えているということです。それは、私達一人一人の行動が世界全体の未来に直接に結びついていることであると考えます。国際大会を通して、社会問題への取組みについて多数の事例を学び、世界各国の方々と意見交換できたことが、自分にとって素晴らしい財産となりました。この経験を活かして、地域での取組みの情報発信を行うとともに、職業を通した社会貢献を促進していきたいと思います。

 最後になりますが、このような機会を与えて下さったRI2680地区の皆様へ重ねて御礼申し上げます。ありがとうございました。